artscapeレビュー
マッドマックス──怒りのデス・ロード
2015年07月15日号
『マッドマックス』の新作を見る。いやはや、ほとんどノンストップで、最初からすべて見所の、ただ行って帰るだけの、これ以上なくシンプルな物語ながら、各キャラの背景も想像させて、呆れるほどにすごい。3Dで見たが、その必要はないだろう。脳内で完全に3D化される。監督が老いてますます若返ったような映画だ。この作品は間違いなく、映画というメディアに固有な面白さを抱えており、近年のCGを過剰に使う流行が馬鹿らしくなる。
2015/06/24(水)(五十嵐太郎)