artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2019年4月
2019年04月15日号
展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます
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「百年の編み手たち──流動する日本の近現代美術」図録
本展は、1910年代から現在までの百年にわたる日本の美術について、編集的な視点で新旧の表現を捉えて独自の創作を展開した編み手である作家たちの実践として、当館(東京都現代美術館)のコレクションを核に再考するものです。岸田劉生が活躍した大正時代から現在まで、それぞれの時代の「編み手たち」は、その時々の課題と向き合い、「日本の美術のありよう」をめぐって批評的に制作してきました。本展で試みる日本の近現代美術をめぐる語りは、揺るがぬ史観に基づくものというより、さまざまな要素の選択的な「編集」を通して主体を揺るがせつつ制作を行う作家たちの活動に着目し、その背景を探っていくものです。さらに、時代とともに変化してきた、当館が位置する木場という地域をめぐる創造も紹介します。
Magazine for Document & Critic:AC2 No.20
国際芸術センター青森が、2001年の開館以来、およそ毎年1冊刊行している報告書を兼ねた「ドキュメント&クリティック・マガジン エー・シー・ドゥー」の第20号(通巻21号)。2018年度の事業報告とアーティストインタビューのほか、特集の「ACACの海外美術団体との交流」では、ACACの主任学芸員・金子由紀子やサンタカタリーナ美術館チーフキュレーターのジョズエ・マトスによるテキストを掲載。
これからの文化を「10年単位」で語るために──東京アートポイント計画 2009-2018
アーツカウンシル東京が2009年に始動した「東京アートポイント計画」事業の10周年を記念して刊行された本書には、これまでに行なってきたさまざまなプロジェクトや事業の知見、関係者へのインタビューなどを掲載。「中間支援の9つの条件」「これまでの歩み 2008→2018」「プロジェクトインタビュー」「東京アートポイント計画 2009→2029」の4つのセクションからなる。本書の内容はTokyo Art Research Lab(TARL)のウェブサイトにてPDFでも公開予定。
SEIKO MIKAMI──三上晴子 記録と記憶
2015年1月に急逝した現代美術家・メディア・アーティストの三上晴子(1961-2015)の活動の記録を掲載。作品にまつわる論考や批評、関連資料を検証する調査研究の成果をまとめた。作家の主要作品の記録のほか、今野裕一や四方幸子らのテキストや飴屋法水のインタビュー、ウェブマガジンに掲載された椹木野衣の連載などを再録するなど、同時代に協働した人々による多面的な作家像を提示する。
「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」図録
ナイジェリア系英国人アーティスト、インカ・ショニバレCBEの国内初個展「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」(2019年3月21日-5月26日、福岡市美術館)のカタログ。展覧会出品作品の画像を多数掲載。インカ・ショニバレによるステートメントのほか、展覧会を企画した正路佐知子による全出品作品解説、エッセイ等で構成。ショニバレが作品に用いる「アフリカンプリント」とも呼ばれる布の歴史や日本とのかかわりについても触れられている。
福岡市美術館ザ・ベスト──これがわたしたちのコレクション
福岡市美術館のリニューアルと開館40周年を記念して刊行されたコレクションの公式図録。学芸員総出で精選した代表作283点を、ユニークな切り口とともに収録する。コレクションは「古美術」「九州をめぐる美術」「近現代美術」の3部構成で紹介。巻末には、作品リストのほか学芸員の山口洋三と後藤恒によるコレクションの成り立ちを解説するテキストも掲載。
###(メッシュ)Vol.05 刷れる!スクリーンプリン島
神戸アートビレッジセンターの美術事業では、2017年よりスクリーンプリントの技法の普及を目的とした専門書「###(メッシュ)」をシリーズで発行しています。 「###(メッシュ)」は、各号ごとに特集を組み、イラストや写真を用いてワークショップ形式で作業手順を紹介しながら印刷を学ぶことの出来る技法の教科書になります。最新号vol.05では、とある無人島を舞台に、島に流れ着いたものを利用し、可能な限り身の回りにあるものを代用して”DIYスクリーンプリント”に挑戦する家族の物語を、アメコミスタイルで紹介します。また、表紙は全てスタッフによる手刷りになります。一枚一枚異なる味わいをお楽しみください。
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https://honto.jp/
2019/04/12(金)(artscape編集部)