artscapeレビュー
カタログ&ブックス | 2022年7月15日号[近刊編]
2022年07月15日号
展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
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トーキョーアーツアンドスペース アニュアル2021
編集:杉本勝彦
発行:公益財団法人東京都歴史文化財団東京都現代美術館
トーキョーアーツアンドスペース事業課
発行日:2022年6月1日
サイズ:A5判、176ページ
2021年度二国間交流事業プログラム<ヘルシンキ>派遣クリエーターの上村洋一、「ACT Vol. 4」の出展作家ユアサエボシへのインタビューのほか、TOKASの活動20年を記念し、これまでの事業の歩みを年表形式で振り返る特集やかつてプログラムに参加した田村友一郎、三田村光土里へのインタビューも収録しています。
クリスチャンにささやく 現代アート論集 (水声文庫)
著者:小林康夫
発行:水声社
発行日:2022年6月3日
サイズ:四六判、200ページ
ささやくように、語りかけるように……「2人称のクリティーク」というスタイルによって〈美〉と〈倫理〉を激しく問い、現代アートを縦横無尽に論じた、破格の美術批評。
ポストモダニティの条件 (ちくま学芸文庫)
著者:デヴィッド・ハーヴェイ
監訳:吉原直樹/翻訳:和泉浩/大塚彩美
発行:筑摩書房
発行日:2022年6月9日
サイズ:文庫判、640ページ
モダンとポストモダンを分かつものは何か。近代世界の諸事象を探査し、その核心を「時間と空間の圧縮」に見いだしたハーヴェイの主著。改訳決定版。
美術作品の修復保存入門 古美術から現代アートまで
著者:宮津大輔
発行:青幻舎
発行日:2022年6月10日
サイズ:A5判、184ページ
美術作品や文化財の「修復保存」について、絵画作品、紙作品、立体作品、そしてタイムベースド・メディア(≒映像)作品に分け、技法や材料並びに保存・保管といった基礎を、豊富な事例や興味深いエピソードと共にわかりやすく紹介。楽しみながら学べるコラムも多数収録した、専門家に限らず、誰もが手元に置いて参考にできる入門書。
アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真
編集:東京都写真美術館
発行:国書刊行会
発行日:2022年6月14日
サイズ:A4変型判、208ページ
海外のシュルレアリスムや抽象美術の影響を受け、1930年代から1940年代に全国各地に花開いた写真の潮流──前衛写真。写真家、画家だけではなく、詩人やデザイナーをも巻き込み、新しい表現を追求する大きな磁場となりつつも、やがて時代の波にのみ込まれていった前衛写真の相貌と本質に迫る!
2022年5月20日(金)より東京都写真美術館で開催される展覧会「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」公式カタログ。
関連レビュー
アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真|飯沢耕太郎:artscapeレビュー(2022年06月15日号)
池田修の夢十夜
著者:池田修
発行:BankART1929
発行日:2022年6月14日
サイズ:182x240mm、351ページ
2022年3月16日に急逝したBankART1929代表・池田修が生前から企画していた、池田修のこれまでの文章をまとめた本。当初の予定通り65歳の誕生日にあわせて刊行。
関連レビュー
池田修を偲ぶ6日間「都市に棲む―池田修の夢と仕事」|村田真:artscapeレビュー(2022年07月01日号)
房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+
監修:北川フラム/いちはらアートxミックス実行委員会
発行:現代企画室
発行日:2022年6月15日
サイズ:B5判、160ページ
2021年11月19日〜12月26日に開催された「いちはらアート×ミックス2020+」の全作品・イベントを収録した公式記録集。
TOP コレクション メメント・モリと写真
著者:浜崎加織、藤原信也、山野井千晶
発行:東京都写真美術館
発行日:2022年6月17日
サイズ:A5判変型、187ページ
2022年6月17日~9月25日まで東京都写真美術館にて開催されている展覧会「TOP コレクション メメント・モリと写真」のカタログ。
よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践
2022年06月21日
著者:永原康史
発行:誠文堂新光社
発行日:2022年6月21日
サイズ:B5変形判、256ページ
活動初期よりデジタルとフィジカルの表現を往復し、デジタルメディアとデザインをつなぐ制作を継続してきた著者の仕事を振り返る初の作品集。
社会化するアート/アート化する社会 社会と文化芸術の共進化 (文化とまちづくり叢書)
著者:小松田儀貞
発行:水曜社
発行日:2022年6月25日
サイズ:A5判、312ページ
「芸術」「美術」から、よりカジュアルに「アート」という言葉を用い始めて久しい。アートと社会は、それぞれが他方の一部となり「アートの社会化」「社会のアート化」が進む。本書はこうした状況を「社会とアートの共進化的動態」として捉えた。そこには地域、参加、多様性などの関連、さらに地域経済、市民社会論にまでかかわる「問題群」が浮上する。
AGI 2 / ENO
監修:中村泰之
著:藤本由紀夫、東瀬戸悟、嘉ノ海幹彦、平山悠、よろすず
発行:きょうレコーズ
発行日:2022年6月30日
サイズ:B5判、304ページ
「AGI 2 / ENO」1976年から1979年にかけて、日本でブライアン・イーノについて最も多くのことばを費やしてきたのは間違いなく阿木譲だ。本書では当時の『ロックマガジン』誌に掲載された阿木によるイーノに関する文章、レコード・レビュー、ライナー・ノーツなどを抜き出し、アーカイブすることを通して、阿木譲とイーノ、さらに音楽シーンの変遷にスポットを当ててみた。
ときめきのミュージアムグッズ
著者:大澤夏美
発行:玄光社
発行日:2022年7月4日
サイズ:A5判、144ページ
美術館や博物館での、ときめきの思い出を形にしたミュージアムグッズ。 本書では、ひと目見て欲しくなるような特別な輝きを持つ「きらめきのミュージアムグッズ」、ギミックの素晴らしさに感動したり、使ってその良さがさらにわかる「躍動するミュージアムグッズ」、アイテムが生まれたストーリーなど背景を知るとより愛着がわく「物語を紡ぐミュージアムグッズ」の3部構成で展開します。
YCAM BOOK 2022-2023
編:渡邉朋也(YCAM)、蛭間友里恵(YCAM)、岡崎里美、松冨淑香
発行:山口情報芸術センター[YCAM
]
発行日:2022年
サイズ:B5判、79ページ
山口情報芸術センター[YCAM]の2022〜2023年の活動リポート。
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2022/07/14(木)(artscape編集部)