artscapeレビュー
プレビュー:伊東宣明 展“回想の遺体”
2010年12月01日号
会期:2010/12/07~2010/12/12
立体ギャラリー射手座[京都府]
“生と死”という根源的なテーマを追求した作品を制作し、遂には葬儀会社に就職した伊東宣明(現在は退職)。就職後1年半の間に100体以上の遺体と接してきた彼が、その都度つけてきたメモを頼りに、遺体を丹念に回想する。記憶は時と共に薄れるため、回想の遺体は事実とも虚構ともつかない状態になる。そのもどかしさのなかにこそ、伊東が探し求める解が見つかるのかもしれない。
2010/11/20(土)(小吹隆文)