artscapeレビュー
建築夜楽校2011「3.11以後の日本─国土・災害・情報」(分析編)
2011年11月15日号
会期:2011/10/06
建築会館ホール[東京都]
中島直人は今こそ脱皮した都市計画が求められると語り、計画学の小野田泰明はぎりぎりで建築家の必要性を唱えたのに対し、磯崎新は南三陸町の津波で壊れた防災庁舎の写真を映しながら、以前から唱えていた近代的な「計画」概念の失効を指摘した。いまの時代は「プロジェクト」なのだという。こうした文脈を踏まえると、小野田は旧来の計画システムの内部に入り込みながら、プロジェクトを稼働させることを考えているのではないか。
2011/10/06(木)(五十嵐太郎)