2022年05月15日号
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artscapeレビュー

ジャパン・アーキテクツ 1945-2010

2015年02月01日号

会期:2014/11/01~2015/03/15

金沢21世紀美術館[石川県]

ポンピドゥー・センター(フランス国立近代美術館)のフレデリック・ミゲルー氏の監修のもと、戦後から現代までの日本建築史を再考・紹介する展覧会。建築家のドローイングや模型等の資料およそ300点が展示されている。興味深いのは、6セクションに分けられる各時代・文化と建築物の総体を色のコードで示していること。第1セクション「黒」は、暗い室内の中に浮かび上がる建築物の断片の展示とともに、戦争による破壊と再建にまつわるイメージ・カラーを表わしている。第2セクション「ダーク・グレー」は、西洋の影響下にあったモダニズム/ブルータリズム建築のイメージ。第3セクション「ライト・グレー」は、工業化・都市発展の時代。第4セクション「カラー」は、大阪万博に代表されるような祝祭的な大量消費とモダニズム批判に特徴づけられるカラフルな時代。第5セクション「ノン・カラー」は、ミニマリズムや軽い建築にみられる「消去・消滅」してゆくような流れへ。最後の第6セクション「白」では、建築と社会・自然との関係性を「物語る」建築への現代的志向が浮き彫りにされる。日本の戦後の建築文化と歴史的営為をパノラマ的に一気に見ることができる展覧会。[竹内有子]

2015/01/10(土)(SYNK)

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