artscapeレビュー

大槻香奈実験室その2「かみ解体ドローイング」

2015年03月01日号

会期:2015/02/12~2015/03/06

ondo[大阪府]

少女をモチーフにした、イラストあるいは漫画的画風の絵画で知られる大槻香奈。少女が意味するのは、自身の内面、現代の風俗、価値観といったものであろう。彼女は通常の個展とは別に、「大槻香奈実験室」と題した番外編活動を2014年から始めた。本展はその第2弾である。今回のテーマは「ドローイング」だ。過去のドローイングを大量に出品したほか、複数のドローイングを組み合わせたコラージュ作品も発表し、彼女の中で存在感を増しつつあるドローイングについて再考を試みている。また、会場の一角には制作スペースが設けられ、公開制作も随時行なわれているようだ。あいにく私が訪れた日は作家不在で、さらに深く創作の秘密を知ることはできなかった。

2015/02/18(水)(小吹隆文)

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