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クラーナハ展 500年後の誘惑

2016年12月15日号

会期:2016/10/15~2017/01/15

国立西洋美術館[東京都]

ドイツのルネサンスの作家だと、イタリアの同時代に比べて華やかさがなく、地味な展示になるかもしれないと思いきや、宗教改革との関係、肖像画家としての活躍、集団による大量生産体制、裸体表現や女性の魔力、そしてピカソ、マルセル・デュシャン、パズーキ、カリンらの近現代美術への影響など、興味深い切り口がいろいろと繰り出される。また、イタリア美術との違いも考えさせられる。

2016/11/02(水)(五十嵐太郎)

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