artscapeレビュー
国立故宮博物院
2017年02月15日号
[台湾、台北市]
台湾へ。およそ20年ぶりくらいで故宮博物院を訪れた。やはり、ここのコレクションはどのジャンルも、すさまじいものばかりである。特に《九層象牙球》の究極の手技芸は、以前見たときと同じ感想になるのだが、いまでもコンピュータ制御によって、まだこのレベルの精緻さは実現できないのではないかと思うほどだ。フィクションでもよいから、この作品をつくった職人の物語を読んでみたい。またショップにおける書画や所蔵品のカタログの充実ぶりはすごかった。これは日本でも見習うべきである。
写真:上から、《国立故宮博物院》、九層象牙球、翠玉白菜ほか
2016/12/27(火)(五十嵐太郎)