artscapeレビュー
《中山紀念堂》
2017年09月15日号
[中国・広州市]
《中山紀念堂》(1931)は、アメリカで学んだ呂彦直がコンペで勝利し、設計に着手するものの過労で若くして亡くなり、同僚が引き継いで完成させた。近代的な技術(RC造の躯体とS造の屋根架構)によって伝統的な建築様式の外観と大きな空間を実現している。ホールを囲む外周の回廊では、ひたすら建築推しの展示が続く(孫文の説明よりも多くてびっくり)。CGを用いた建設プロセスの紹介なども、よくできており、感心させられた。
2017/08/08(火)(五十嵐太郎)