artscapeレビュー
20世紀のはじまり──ピカソとクレーの生きた時代
2009年02月15日号
会期:1/2~3/22
Bunkamuraザ・ミュージアム[東京都]
たまたま渋谷に用事があり、たまたま時間があき、たまたま招待状を持っていたので見に行く。このような条件が重ならなければ見に行かなかったかもしれない。そもそもぼくはこの展覧会をピカソとクレーの2人展だと早とちりしていた。つまりこのふたりの巨匠の交流とか影響関係(あるのか?)を探る展覧会だと思い込んでいたのだ。ところが入ってみたら、いきなりマティスに始まり、フォーヴィスムやドイツ表現主義が続き、ようやくピカソが現われたかと思ったらシュルレアリスムに移り、最後はクレーで終わる構成なのだ。作品はすべてノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館(通称K20)からの出品で、しかも計64点のうちピカソ6点、クレー27点だから、ふたり合わせてようやく半分といったところ。でもまあぼく的には、ピカソとクレーよりベックマンやエルンストを見られてよかったっす。
2009/01/11(日)(村田真)
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