artscapeレビュー

ロバート・プラット huntorama2

2009年06月01日号

会期:2009/04/25~2009/05/31

MUZZ PROGRAM SPACE[京都府]

狩猟をテーマにした絵画作品が並んでいる。円形キャンバス2点が並ぶ作品は、双眼鏡越しの眺めを描いたものだ。反対側には双眼鏡を覗くハンターたちの絵もある。狩猟の装飾が施されたビアマグと森を描いた作品は、人間と自然の関係を示唆しているのか。作品の一部にデジタルの画素を思わせる描写が見られる作品もあり、人間と自然、野生と文明、狩るものと狩られるものなど、さまざまなテーマを一つの画面に織り込んでいるようだ。そうした諸要素を、細密描写と奥行感のないレイヤー構造で表現しているのが彼の特徴である。2階では、知人の作家たちを招いたグループ展も開催され、サロン的な空間が作られていた。

2009/04/26(日)(小吹隆文)

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