2019年09月01日号
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artscapeレビュー

プレビュー:チェルフィッチュ『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』/大橋可也&ダンサーズ『春の祭典』

2010年05月01日号

5月の注目作は、チェルフィッチュ『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』(2010年5月7日~19日@ラフォーレミュージアム原宿)と大橋可也&ダンサーズ『春の祭典』(2010年5月14日~16日@シアタートラム)。5年前にトヨタ自動車主催の振付家アワード(トヨタコレオグラフィーアワード)にノミネートされ、ダンス作品としての評価もされた『クーラー』など小品3本をまとめて上演するチェルフィッチュ。大規模なヨーロッパーツアーも控えている本作は、チェルフィッチュ入門として彼らを知るのによい機会といえるだろう。『春の祭典』は、近年ますます独自の方法に磨きがかかってきた大橋可也が満を持して発表する一作。いま、東京において、劇場という場で、どんな「祭典」が可能か? この問いに大橋はどんな解答を用意しているのだろう、期待したい。本国における格差問題のなかでも大橋がとくに重要と考える世代間格差に配慮して、世代別に異なったチケット料金の設定を図るなど、上演行為を社会的な問題へ重ね合わせる試みも興味深い。

2010/04/28(水)(木村覚)

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