2018年06月15日号
次回7月2日更新予定

artscapeレビュー

富士ゼロックス版画コレクション×横浜美術館 複製技術と美術家たち─ピカソからウォーホルまで

2016年07月15日号

会期:2016/04/23~2016/06/05

横浜美術館[神奈川県]

6月5日(日)
富士ゼロックスの版画コレクションに、横浜美術館の写真コレクションなどを加えた「複製芸術」の展示。なぜ富士ゼロックスかというと、横浜美術館と同じ、みなとみらい地区に本社があるから。しかもコピー機の会社だからコレクションは版画。主催者からすれば近い、軽い、安い、の3拍子そろってるので、こりゃ便利。でも見る側からすれば、タイトルにある「複製技術」と聞いただけで行く気が萎える。同じ作品が複数あるので、アウラ(平たくいえば、ありがたみ)が薄く感じられるからだ。それが最終日まで行くのをためらった言い訳だ。で行ってきました。ピカソ、マティス、デュシャン、斎藤義重、リキテンスタイン、荒川修作、ドナルド・ジャッドなどがあり、最後はウォーホルのポラロイドによる9点組の肖像シリーズで、そのうちの1枚は亡くなったばかりのモハメド・アリだった。懐かしかったのは、ゼロックスコピーを使った高松次郎の《日本語の文字(この七つの文字)》と《英語の単語(These Three Words)》という作品。最初にこれを見たとき(もう40年以上前だが)、めまいがするほど感動した。あの感動はいまどこに?

2016/06/05(日)(村田真)

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