artscapeレビュー

シンポジウム「ベネッセアートサイト直島における建築とは」

2012年07月15日号

会期:2012/06/10

ベネッセハウス・パークホール[香川県]

ベネッセハウスパークのホールにて、「生成」建築鑑賞&シンポジウム「ベネッセアートサイト直島における建築とは」が開催された。直島に安藤忠雄が設計したホテルと美術館が登場してから、今年で20年目にあたるという。また意外なことに、直島で建築に特化したシンポジウムを行なうことは初めてだという。筆者がコーディネーターとなり、西沢立衛、妹島和世、三分一博志の三者に、島々の第一印象、他の仕事との違い、建築とアートについて語ってもらう。敷地やプログラムの制約が通常の美術館に比べて、かなり自由であることから、それぞれの建築家の個性もより増幅されている。実際、犬島アートプロジェクト《精錬所》に続き、《豊島美術館》が国内最高の建築賞である建築学会賞(作品)を受賞した。2年連続でベネッセ関連の建築が選ばれていることは特筆すべきだろう。

2012/06/10(日)(五十嵐太郎)

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