artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2015年06月
2015年06月15日号
展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
小泉明郎 捕われた声は静寂の夢を見る
声にならない声。意識の下に眠る感情。私たちの身体と精神はどのようにして〈人間〉を形作っているのか。独自の映像表現によって〈人間〉の営みを捉え、世界から熱い注目を集めるアーティスト、小泉明郎。アーツ前橋で開催された、小泉の初期作品から近作までを一望する初の本格的個展の図録。[出版社サイトより]
広場 Hiroba:All about “Public spaces” in Japan
隈研吾をはじめとする先鋭のクリエイターの手による独自的な「現代の広場」、また意図を超え、自然に人が集まる「想定外の広場」など様々な事例を紹介、よりよい街・場の作り方、街のつかいかたの一案を提示します。[出版社サイトより]
幻燈スライドの博物誌 プロジェクション・メディアの考古学
早稲田大学演劇博物館が所蔵する写し絵や幻燈のスライドコレクション3,000点のアーカイブ「幻燈データベース」のなかから厳選した350点を所収。2015年4月1日~8月2日に開催中の「幻燈展――プロジェクション・メディアの考古学」と連動している。
アイデア No.370 特集|思想とデザイン
思想を人に伝えるためには、なんらかの素材や形に定着させなければならない。したがって思想は無形のものとしては存在しえず、インターフェイスとしての書物とそのデザインに大きく規定されてきた。またメディアの広がりとともに、思想は活字ではなく音や図像も含めた空間のなかに展開されるようになってきた。時代と共に移り変わってきた思想とデザインの関係に、気鋭の若手研究者、評論家とともに切り込む特集。企画とアートディレクションは、現在、美術・建築・人文系をはじめとする幅広い領域で活躍するデザイナー・加藤賢策(ラボラトリーズ)が担当。[出版社サイトより]
2015/06/12(金)(artscape編集部)