artscapeレビュー
スティル・ムーヴィング
2015年06月15日号
会期:2015/03/07~2015/05/10
元崇仁小学校[京都府]
京都駅近くの崇仁地域といえば「パラソフィア」の内覧会で見たヘフナー/ザックスの作品があったところで、ちょっと妙な雰囲気の漂う場所だが、この一帯に京都芸大が移転する計画が進んでるらしい。その地域の小学校跡で行なわれた展示。石原友明崇仁ゼミがおもしろい。レオナルド・ダ・ヴィンチが使っていたといわれるデッサン箱(カメラ・オブスクーラみたいなものか?)を復元し、崇仁地域を写生して渡り廊下に並べているのだ。デッサン箱も別の教室に展示していたが、図画工作室だろうか、額縁入りの複製画がたくさん並んでいて、それだけでもインスタレーションとして成立しそう。ところで、校内には卒業生による共同制作などが残されているのだが、なぜかモザイク作品が多い。そうか、モザイクは無数の画素から成り立つので、大勢の人たちがつくりあげていく作業に向いているんだと気づく。展覧会とはぜんぜん関係ないけどひとつ発見した気分。
2015/05/08(金)(村田真)
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