artscapeレビュー
フランク・ゲーリー:パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展
2015年11月15日号
会期:2015/10/17~2016/01/31
エスパス・ルイ・ヴィトン[東京都]
21_21に続いてオープンしたフランク・ゲーリーの建築展。こちらは昨年パリのブーローニュの森に開館した、ゲーリー設計のルイ・ヴィトン財団美術館に絞った展示なので、見やすいし、わかりやすい。半透明の素材で外側を覆われたこの美術館は、ゲーリーいわく「フランスの深遠な文化的使命を象徴する壮大な船」だという。そのせいか、帆を掲げた帆船のようにも見えるし、またゲーリーお気に入りのモチーフである魚も想起させる。いずれにせよ流動体みたいな建築だ。マケットはこれでもかというくらい繰り返しいろんな素材で試しているが、もっと驚くのは最初のスケッチで、ほとんど線がのたうってるだけ。このサルのような奔放な線からすべてが始まるのは象徴的だ。
2015/10/21(水)(村田真)
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