artscapeレビュー

ようこそ日本へ:1920-30年代のツーリズムとデザイン

2016年03月15日号

会期:2016/01/19~2016/02/28

東京国立近代美術館[東京都]

近年、国立近美の常設は攻めの姿勢を感じるが、今回は建築の動向に絡めて、全室を構成していた。改めて篠原一男、吉田五十八、吉村順三など、(主に日本)画家が建築家に住宅を依頼していた歴史を痛感する。一方で、現在はどうなのだろうかと思う。「ようこそ日本へ」展は、戦前の資料を多く紹介しながら、ツーリズムとデザインの関係を扱う。テーマの設定が国策に沿う企画は少し気になってしまうが、内容は面白いものだった。

2016/02/22(月)(五十嵐太郎)

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