artscapeレビュー

カタログ&ブックス | 2022年4月15日号[近刊編]

2022年04月15日号

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます





語りの複数性

企画・執筆・編集:田中みゆき
発行:公益財団法人 東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 東京都渋谷公園通りギャラリー
発行日:2022年2月
サイズ:A5判、119ページ

2021年10月9日(土)~12月26日(日)に東京都渋谷公園通りギャラリーにて開催された展覧会「語りの複数性」のカタログ。








DOMANI・明日2021-22

監修:林洋子(文化庁)
編集:内田伸一/アート・ベンチャー・オフィス ショウ
発行:文化庁
発行日:2022年3月
サイズ:B5判変形、151ページ

2021年度、全国5会場(京都・水戸・広島・愛知・石巻)で開催した展覧会『DOMANI・明日2021-22 』展のカタログ。





塩田千春 いのちのかたち

著者:那覇文化芸術劇場なはーと
発行:那覇市文化振興課
発行日:2022年3月、104ページ

2021年12月4日~2022年3月6日に那覇文化芸術劇場なはーとにて開催された塩田千春「いのちのかたち」のコンセプトブック。








都市デザイン横浜 個性と魅力あるまちをつくる

企画・編集:横浜都市デザイン50周年事業実行委員会/横浜市都市整備局
発行:BankART1929
発行日:2022年3月5日
サイズ:A4判、352ページ

横浜の都市デザイン活動の50周年を記念した展覧会に合わせて作成された、これまでの横浜の都市デザインを振り返るカタログ。



新・建築入門 思想と歴史 (ちくま学芸文庫)

著者:隈研吾
発行:筑摩書房
発行日:2022年3月10日
サイズ:文庫判、240ページ

「建築とは何か」という困難な問いに立ち向かい、建築様式の変遷と背景にある思想の流れをたどりつつ、思考を積み重ねる。書下ろし自著解説を付す。


デザイン保護法

編著:茶園成樹/上野達弘
発行:勁草書房
発行日:2022年3月11日
サイズ:A5判、304ページ

「デザイン」の法的保護は、どうあるべきなのか? 意匠法、著作権法、商標法、不正競争防止法による保護を多角的に検討する。





現代思想入門 (講談社現代新書)

著者:千葉雅也
発行:講談社
発行日:2022年3月16日
サイズ:新書判、248ページ

人生を変える哲学が、ここにある――。現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした、「入門書」の決定版。





彫刻2:彫刻、死語/新しい彫刻

編集・装幀:小田原のどか
発行:書肆九十九
発行日:2022年3月18日
サイズ:菊判、608ページ

1940年代後半の、イタリアとアメリカ。〈死語としての彫刻〉と、〈新しい彫刻〉。彫刻の言説はなぜ二分したのか──。「彫刻」をめぐる叢書、最新巻刊行。






おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる 地域×デザインの実践

編著:新山直広/坂本大祐
著者:小林新也/迫一成/古庄悠泰/稲波伸行/福田まや/吉田勝信/佐藤哲也/長谷川和俊/羽田純/吉野敏充/佐藤かつあき/今尾真也/小板橋基希/安田陽子/土屋誠/堀内康広/タケムラナオヤ/森脇碌/中西拓郎
発行:学芸出版社
発行日:2022年3月20日
サイズ:四六判、192ページ

わずかな予算、想定外の作業、地域の付き合い。そんな状況をおもしろがり、顔の見える関係で仕事したり、自ら店に立ったり、販路を見つめ直したり。ディレクションも手仕事も行き来しながら現場を動かし、その土地だからできるデザインを生む。きっかけ、仕事への姿勢、生活の実際、これからの期待を本人たちが書き下ろす。


デザインと障害が出会うとき

著者:Graham Pullin
監訳:小林茂、訳:水原文
発行:オライリー・ジャパン
発行日:2022年3月22日
サイズ:21x15x2.5cm、408ページ

本書は、長年にわたって障害者向けのプロダクトの開発・教育に携わってきた著者による「障害に向き合うデザイン」のための書籍です。ファッション性と目立たないこと、問題解決的アプローチとオープンエンドな探求など、一見対立するように見える要素の健全な緊張関係から生まれる新しいデザインの可能性を考えます。

現代建築 社会を映し出す建築の100年史 (クリティカル・ワード)

編著:山崎泰寛/本橋仁
著者:勝原基貴/熊谷亮平/吉江俊
発行:フィルムアート社
発行日:2022年3月23日
サイズ:四六判、328ページ

都市、技術、政治、文化、メディア。5つの切り口で建築の現代(いま)に迫る。基本用語から、時事、サブカル、最新テクノロジーまで、建築を取り巻く幅広いトピックを一冊で学べる“クリティカル”なキーワード集。

地球的思考 グローバル・スタディーズの課題

編:國分功一郎/清水光明
発行:水声社
発行日:2022年3月25日
サイズ:四六判、492ページ

グローバルな俯瞰力と世界諸地域の文化や社会の多様性はどのようにして思考できるのか? 様々な分野で最先端を走る研究者たちの実践を垣間見る。東大駒場「グローバル・スタディーズ・イニシアティヴ」構想の成果。



原郷の森

著者:横尾忠則
発行:文藝春秋
発行日:2022年3月24日
サイズ:四六判、520ページ

ダ・ビンチ、ピカソ、デュシャン、葛飾北斎、三島由紀夫、黒澤明……横尾アトリエの隣には、芸術家たちが時空を超えて語り合う「原郷の森」がある。さらにはそこに宇宙人たちまで現れて――。横尾版『饗宴』とも呼べる壮大な芸術論が展開される。



黒川紀章のカプセル建築

文:鈴木敏彦
写真:山田新治郎
発行:Opa Press
発行日:2022年4月5日
サイズ:B5判変型、254ページ

本書は80年代後半に黒川紀章都市建築設計事務所に所属した著者が、70年代にカプセル建築を担当した元所員にインタビューを行い、1970年の大阪万博のパビリオンや、1973年の別荘カプセルハウスK、1979年に発明した世界初のカプセルホテルを時系列に解説しました。新たに撮り下ろしたカラー写真を豊富に紹介する豪華愛蔵本です。

待ってたぞ!美術館 大阪中之島美術館開館に寄せて

編:中之島芸術文化協議会
発行:澪標
発行日:2022年4月6日
サイズ:四六判、214ページ

もともと大阪には市民の力で作られた文化施設が数多くあるのですが、今まではそれぞれの連携が少なく今一つ存在感を発揮できていなかったように思います。この新美術館が発火点となり核となって大阪が文化都市としてスポットライトが当たるようになればと願っています。(大林 剛郎)






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2022/04/14(木)(artscape編集部)

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