2018年10月15日号
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artscapeレビュー

開館40周年記念「1974 第1部 1974年二生マレテ」

2014年07月15日号

会期:2014/06/28~2014/08/24

群馬県立近代美術館[群馬県]

高崎に向い、群馬県立近代美術館が開館40周年ということで、同年に生まれたアーティストによる「1974年ニ生マレテ」展を見る。時間を想像させる宮永愛子と春木麻衣子、建築との対話を行なう土屋貴哉や末永史尚の作品、幼少時の絵がすごい水野暁など、それぞれに楽しめたが、個人的にヒットは小林耕平だった。小林によるモノの関係性、形と機能、意味と記号のスタディを錯綜させながら展示するインスタレーションは、キャプションを追いかけて、部屋をあちこち移動しながら見ることが要請される。そして美術館の随所に設置された、小林と山形育弘が絶妙の間で繰り広げるシュールなトーク、《ゾ・ン・ビ・タ・ウ・ン》のシリーズ映像は抱腹絶倒だった。去年、あいちトリエンナーレで何度も岡崎を訪れたが、いつも業務で忙しく、結局、岡崎市美術博物館に行き損ね、そのとき《ゾ・ン・ビ・タ・ウ・ン》を見逃している。二階の群馬県立近代美術館のコレクション展示では、所々に企画展の作品が侵入しつつ、群馬青年美術展と群馬青年ビエンナーレ1976-2012の優秀作や大賞によって、40年の歴史を振り返る(毎回の審査委員も明記)。こうして通して見ると、作家の個性を超えて、やはり時代性が刻印されているのが興味深い。

2014/06/28(土)(五十嵐太郎)

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