2018年10月15日号
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artscapeレビュー

Art Meats 01 津上みゆき/狩野哲郎

2014年07月15日号

会期:2014/03/08~2014/06/10

アーツ前橋 ギャラリー1[群馬県]

昨秋オープンしたアーツ前橋を初訪問。地域ゆかりの作家のコレクションもあるレッキとした美術館ではあるけれど、基本方針に「クリエイティヴ(創造的であること)」「シェア(みんなで共有すること)」「ダイアログ(対話的であること)」を掲げ、企画展を軸に地域アートプロジェクトも推進していく開かれた姿勢は、むしろオルタナティヴスペースに近い。市の中心街に位置する建築も開放的で、通りに面した1階はガラス張り。展示室は1階にギャラリー1があり、階段で地下へ降りて長いギャラリーをぐるっと1周するプランだが、ギャラリーを仕切る壁にところどころ窓がうがたれてるせいもあり、なんとなく路地を遊歩するイメージだ。その1階のギャラリー1でやっていたのが津上と狩野の2人展。津上は正方形のS50号を3点に、幅3メートルを超すP500号1点の出品。「風景画」だというが、原色のせめぎあう画面はいわゆる抽象画で、とりわけ500号の大作は見ごたえがあり、誤解を恐れずに言えば「古きよき抽象画」の趣。一方、狩野は陶の皿やガラス器など回転対称の什器に、柑橘類やゴムボールなどを組み合わせたインスタレーションで、津上とはまったく別の世界を築き上げている。なぜこのふたりの組み合わせなんだろう。

2014/06/06(金)(村田真)

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