artscapeレビュー
臨生のアート 精神病院内での芸術活動:1968-2011
2011年06月01日号
会期:2011/05/10~2011/05/19
美術家の安彦講平が約40年間にわたり精神病院で続けてきた〈造形教室〉から生み出された作品を展覧。驚いたのは、作品の多くが典型的なアール・ブリュット風ではなかったことだ。事前説明なしに出合ったら精神病の人が制作したとは思わなかったかも。どのようなメソッドが用いられたのかは分からなかったが、自分自身がステレオタイプなアール・ブリュット観に侵されていたことを自覚した。
2011/05/10(火)(小吹隆文)