2019年07月15日号
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artscapeレビュー

村山秀紀─異国浪漫にあそぶII

2011年06月01日号

会期:2011/05/17~2011/05/29

ART SPACE 感[京都府]

表具師の村山は、伝統的な仕事だけでなく、現代アートとのコラボレーションや現代生活にマッチした表装の提案を積極的に行なっている。今回は、19世紀英国でつくられた手刺繍の栞や古書の挿絵を掛軸にしたり、アンティークのタイルを風炉先屏風と組み合わせて展示した。手刺繍に合わせて通常の掛軸では用いられない布地を組み合わせた掛軸は、無国籍なメルヘン感覚に溢れており、特に女性の指示を集めそう。風炉先屏風はモダンな仕上がりで、これならマンションの洋間にもしっくりと馴染んでくれそうだ。また、ウィリアム王子とキャサリン妃のご結婚にちなんでつくられた若き日の英国女王エリザベス2世の掛軸は、表層でユニオンジャックを表わしたり、床に女王の写真が載った『タイムズ』紙を添えるなど、思わずニンマリする仕掛けが満載だった。

2011/05/17(火)(小吹隆文)

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