artscapeレビュー
名和晃平─シンセシス
2011年10月01日号
会期:2011/06/11~2011/08/28
東京都現代美術館[東京都]
是が非でも見ておかねばと思っていた展覧会に、会期末直前に滑り込みで間に合った。本展絡みで作家本人に取材をしていたので、制作中の作品を見ていたし、展覧会の概要も知っていた。しかし、頭で思い描くのと生で見るのとでは大違いだ。こちらのイメージを楽々と上回るスケールの大きな展示に、文字通り圧倒された。個々の作品はもちろんだが、彼の場合、展覧会全体のパッケージングが非常に優れている。起伏を持った展示で観客を飽きさせず、最後までフレッシュな感動を保ち続けるのだ。特に、空間ごとに繊細な味付けを施した照明の見事さは特筆ものだ。
2011/08/26(金)(小吹隆文)
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