2019年11月01日号
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artscapeレビュー

大阪新美術館建設準備室デザインコレクション 熱情と冷静のアヴァンギャルド

2014年02月01日号

会期:2014/01/17~2014/03/05

dddギャラリー[大阪府]

大阪新美術館建設準備室が所蔵するグラフィック・デザインのうち、ロシア・アヴァンギャルド、デ・ステイル、バウハウス、戦後オランダとスイスのデザインなど、1920~30年代と1950~60年代の優品約50点が展示された。同館のデザイン・コレクションは、2012年にサントリー・ポスター・コレクション約2万点の寄託を受けており、質・量ともに国内屈指の規模を誇る。その貴重な財産を積極的に活用するのは結構なことだ。実際、アレクサンドル・ロトチェンコ、エル・リシツキー、テオ・ファン・ドゥースブルフ、ヘルベルト・バイヤー、マックス・ビルといった巨匠の作品が並ぶ展示は素晴らしかった。その一方で、計画立案から30年を経て、未だに開館の目途が立たない美術館の現状には嘆息せざるをえない。初日のトークによれば、今年度中に基本計画案を提出し、議会の信任を得て、早ければ2020年頃に開館とのこと。しかし、同様の話を過去に何度聞いたことだろう。今度駄目だったら、いっそ永遠に準備室のまま漂流する方が革新的かもしれない(もちろん冗談だが)。

2014/01/17(金)(小吹隆文)

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