2022年12月01日号
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artscapeレビュー

長尾恵那 展 みどりいろのかたまり

2014年08月01日号

会期:2014/06/21~2014/07/13

ギャラリーあしやシューレ[兵庫県]

長尾恵那の木彫作品といえば、つぶらな瞳でこちらを見つめる人物像が思い浮かぶ。特に少年をモチーフにした作品は秀逸で、その健康優良児的な存在感には有無を言わせぬ魅力が感じられた。ところが本展では作風を一転、民家の生け垣など植物をモチーフにした作品ばかりが並んでいた。出品作品には大作と小品があり、後者は一目でモチーフがわかるものの、前者は緑の巨大な球体や長方形で、抽象彫刻のようであった(画像)。彼女は実力のある作家なので、この新展開でも一定レベル以上の仕事を残すであろう。しかし、人物像を手放そうとしているのであれば、それはあまりにも勿体ない。できれば今後も、あの魅力的な少年たちと再会したいのだが……。

2014/06/27(金)(小吹隆文)

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