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ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展

2014年10月15日号

会期:2014/06/28~2014/09/15

世田谷美術館[東京都]

某文化講座の仕上げに再訪。講座では印象派を中心とする西洋絵画への日本美術の影響を語ったが、実のところ、今回の目玉であるモネの《ラ・ジャポネーズ》は、日本の芸術文化を採り入れたわかりやすい例であり、ジャポニスムの広がりのなかでは初歩的なものといっていい。もう少し影響が内面化していくと、どこがどれほど日本美術の影響なのかわからなくなるくらい自分のものにしてしまう。そこまできてようやく西洋が日本美術を血肉化したといえるのだ。その過程を示すのが「ジャポニスム展」の醍醐味であり、また難しいところでもあるだろう。特設ミュージアムショップには金平糖やらオリジナルふきんやらさまざまな便乗商品が売られていたが、なぜか特製レトルトカレーもあって「なんでだろう?」と思ったら、「カレーなるジャポニスム展」だからだ。なにかどんどんハードルが下がってきてる感じ。

2014/09/09(火)(村田真)

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