artscapeレビュー
プレビュー:マリク書店の光芒──ハートフィールド、ヘルツフェルデ兄弟とグロッス
2015年10月01日号
会期:2015/10/01~2015/11/30
武蔵野美術大学 図書館展示室、大階段[東京都]
マリク書店は、1916年にドイツのベルリンで創設された左翼系の出版社で、第一次世界大戦前後からナチス第三帝国の時代を生きのび、戦後1947年に幕を下ろすまでの約30年間に320点余の書物と作品集を刊行している。それらの仕事には、20世紀前半におけるダダ運動やロシア構成主義などの影響、タイポグラフィやグラフィックデザインにおける表現の変革を見ることができるという。この展覧会ではマリク書店の活動を出版物と関連資料110点余で紹介する。戦間期ドイツの先鋭的なブックデザインを見る、またとない機会だ。[新川徳彦]
2015/09/29(火)(SYNK)