artscapeレビュー
英雄国立記念館
2017年11月15日号
[チェコ、プラハ]
プラハに移動。おそらく17年ぶりの再訪である。まず聖キリルと聖メトディウス教会の地下にあるハイドリヒ暗殺の《英雄国立記念館》に足を運ぶ。ローラン・ビネの実験的な歴史小説「HHhH」でも描かれた、暗殺に失敗したパラシュート部隊がナチスに包囲され、最期を迎えた場である。そこに至る斜めの扉は、きちんとデザインされたものだった。なお、このバロック教会は、ディーツェン・ホーファーによるもので、前回のプラハ訪問時はこの建築家の作品を全部まわったが、そのときはここが悲劇の場所だとは知らなかった。
写真:左上=聖キリルと聖メトディウス教会 右上=斜めの扉 下=《英雄国立記念館》
2017/09/19(火)(五十嵐太郎)