2022年10月01日号
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artscapeレビュー

ヴィデオを待ちながら 映像、60年代から今日へ

2009年07月01日号

会期:2009/03/31~2009/06/07

東京国立近代美術館[東京都]

ヴィデオ・アートの歴史を回顧する展覧会。ビル・ヴィオラ、ヴィト・アコンチ、ロバート・スミッソン、ブルース・ナウマン、野村仁、泉太郎、小林耕平など、国内外あわせて30人のアーティストによる作品51点が発表された。テレビモニターを使った作品の展示は単調になりがちだが、本展では空間をきちんと作りこむことによって、作品の特性を最大限に引き出していたし、空間のメリハリが効いていて、ストレスなく作品を鑑賞することができた。また、映像作品ばかり見ているとたいてい辟易させられるものだが、本展では展示された作品すべてがおもしろく、一つも外れがなかったといっていいほど、楽しめた。難点があるとすれば、出品作品が60年代の欧米と現在の日本に極端に偏重していたこと。「60年代から今日へ」というのであれば、双方のあいだをつなぐ媒介者の存在こそ、よりいっそうクローズアップするべきではなかったか。

2009/06/2(火)(福住廉)

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