artscapeレビュー
スタジオジブリ・レイアウト展
2009年09月01日号
会期:2009/07/25~0009/10/12
サントリーミュージアム[天保山][大阪府]
昨年東京都現代美術館で開催され、大きな話題を集めた展覧会が、約1年の時を経て大阪でも開催。改めて実感したのは、その膨大なレイアウト(アニメの設計図となる原画のようなもの)の量。1本のアニメを作るのにどれだけ沢山の絵を描かねばならないことか。上手さ以上に量が天才の証であることを、現物をもって見せつけられた。会場は人、人、人で息もつけない盛況ぶり。なかなか前に進めないので、途中から最前列で見るのを放棄した。ジブリのブランド力はやっぱりすごい。観客の多くは作品を前にストーリーやキャラの魅力、そこから発展して思い出話に花を咲かせていたが、そういう展覧会だっけ? いや、だからこそアニメは強いのか。思い入れのない身には観客を観察する楽しみも残されていた。
2009/08/02(日)(小吹隆文)
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