artscapeレビュー
中居真理 展“Patterns”
2010年07月01日号
会期:2010/06/05~2010/06/16
AD&A gallery[大阪府]
部屋の隅を撮った写真を組み合わせた作品と、横断歩道の縞模様を組み合わせた作品を出品。前者は1辺5センチほどのタイルに焼き付けられ、16ピース1組で構成されたものを、縦10段×横9列に並べるなどして展示された。後者は1辺約12、3センチのピースを1,000点以上用いて、帯状に画廊壁面を取り巻くよう展示された。幾何学的模様が抑揚なく繰り返される様子はミニマル音楽を連想させ、同時にオプアート的な錯視効果も取り入れられていて刺激的。各ピースが磁石で固定されているため、場の特性に応じて自由に姿を変えられるのも面白い。
2010/06/07(月)(小吹隆文)