artscapeレビュー

第6回馬橋映画祭

2010年07月01日号

会期:2010/05/29~2010/05/30

高円寺エンジョイ北中ホール(素人の乱12号店)[東京都]

「作品のジャンル、監督のキャリア、その他オールバラバラ映画祭」。いってみれば、アンデパンダン展の映画版で、何から何まですべて手作りの映画祭だ。入場も無料。6回目を迎えた今回は、20組による作品が5つのブロックに分けられ、この回はNaka-O「絶体絶命」、川辺雄「あなたは誰の神話なのか?」、ISHIKAWA Haruka「Leur passage」、じゃましマン「そう病の記録」が上映された。限界芸人・じゃましマンの初期の活動を記録した貴重な映像も見ものだったが、ISHIKAWA Harukaの映像にも眼を奪われた。窓の向こうのブロック塀の上を行き交う猫たちを定点観測した映像で、固定カメラを無視して堂々と歩く猫から何かと室内を伺う猫まで、性格の異なる生態を巧みにとらえた。編集もおもしろい。

2010/05/30(日)(福住廉)

2010年07月01日号の
artscapeレビュー