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JCDデザインアワード2017 2次審査

2017年08月01日号

会期:2017/07/01

東京デザインセンターガレリアホール[東京都]

JCDデザインアワード2017の審査員を務めた。今回はあまり票が割れず、最後の投票は中村竜治の《JINS 京都 寺町通店》と、若手の百枝優による《丘の礼拝堂》の建築対決になった。時間と変化を取り込む、かなりひねた新築らしからぬデザインvs教会の建築史に接続しようとする新しい幾何学的な天井の違うタイプだが、結果は前者の圧勝である。ともあれ、21世紀以降の傾向だが、今年もインテリアデザインのアワードにおいて建築家が上位に食い込んだ。中村は3度目の大賞である。なお、五十嵐の個人賞としては、《黄金町バザール》を契機に誕生した柿木佑介+廣岡周平による斜めの壁を挿入したギャラリー、《黄金町の切込》を選んだ。このプロジェクトは森田恭通、香港のHorace Panからも個人賞に選ばれ、トリプルでの受賞、ならびに新人賞となった。金賞は逃したが、思いの強い3票を集めたわけである。ちなみに、「JCDデザインアワード2017」では、銀賞かつ新人賞で、五十嵐研出身の伊藤周平が、竹中工務店で担当した《女神の森セントラルガーデン》も入賞した。

2017/07/01(土)(五十嵐太郎)

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