artscapeレビュー

ロッテワールドタワー《ソウル・スカイ》

2017年11月15日号

[韓国、ソウル]

高さ555mの《ソウル・スカイ》の造形は、それほど印象的ではない。もっとも、展望エリアでは、足下が透けたり、屋外に出られる箇所を設け、エンターテインメント性を付加している。ここから周囲を見ると、金寿根らが手がけたオリンピックの施設群が視界に入る。また都心だと気づかないが、ソウルがいまも建設が続く高層団地都市であることがわかる。《ソウル・スカイ》の下部は、螺旋階段が絡まり合う吹抜けをもつショッピングモールだ。周囲には、ここでもジャウメ・プレンサの彫刻! が設置されている。ついでに、道路を挟んで向かいにあるロッテ百貨店のトレビの泉のレプリカや、ロッテ・ワールドも久しぶりにちらりとのぞく。さすがにテーマパークは時代物になってきたが、小中学生にはまだ人気があるようだ。

写真:上=オリンピックの施設群 中=ショッピングモール 下=ロッテ・ワールド

2017/10/16(月)(五十嵐太郎)

2017年11月15日号の
artscapeレビュー