artscapeレビュー

Three Phase Session─Draw/Sound/View

2013年05月01日号

会期:2013/04/06

ギャラリーノマル[大阪府]

音楽ユニットの.es(ドットエス)が即興演奏するなか、美術家の名和晃平がライブドローイングを行ない、その模様を美術家の稲垣元則がハンドカメラで映像化した。名和は素材の扱いに一癖ある作家だが、この日も絵の具にシェービングクリームや洗剤らしきものを混ぜたメレンゲ状の画材を駆使しており、その工程をオープンにしたことで観客の興味をそそっていた。.esは計4時間以上にわたる長丁場をだれることなく演奏し続け、稲垣はビジュアルとサウンドの融合を現場で行なうことに成功していた。音楽とライブペインティングの組み合わせは珍しくないが、このイベントは、ペインターが名和晃平だったことと、映像作品というもうひとつの要素を加えたことでオリジナリティーを創出したと言えよう。

2013/04/06(土)(小吹隆文)

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