2021年09月15日号
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artscapeレビュー

ミュシャ・スタイル

2014年09月01日号

会期:2014/07/12~2014/11/09

堺市立文化館 アルフォンス・ミュシャ館[大阪府]

パリのアール・ヌーボーの代名詞ともなった「ミュシャ・スタイル」であるが、アルフォンス・ミュシャがポスター画家としてそのスタイルを生み出し活躍したのは、サラ・ベルナールのポスター《ジスモンダ》(1894)から最初に渡米する1904年頃までのわずか10年間のことにすぎない。ミュシャがどのようにしてそのスタイルを生み出したのかはいまだに謎であるが、それ以降多くの追随者、模倣者を生み、いまだにその人気は衰えることがない。ではミュシャ・スタイルとはなんなのか。スタイルの構成要素には裾の長い布をまとった神秘的な女性や、植物、淡い色彩、曲線、装飾文様の多用があげられる。一見するとそれは様式化されたパターンの繰り返しに見えるが、実際には一つひとつの作品で異なる様相が見られ、ミュシャが作品のテーマごとに入念にモチーフを選択していたことが解説されている。また、ミュシャ・スタイルの前後の時代に描かれた作品と比較することで、表現の特徴と差異を提示している。[新川徳彦]

2014/8/20(水)(SYNK)

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