2021年09月15日号
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artscapeレビュー

いま、台湾──台灣美術院の作家たち

2014年09月01日号

会期:2014/08/09~2014/09/21

松濤美術館[東京都]

台湾美術の振興と国際交流を図ることを目的として2010年に設立された台灣美術院に所属する現代作家たちの作品を紹介する展覧会。所属作家は国立台灣師範大学出身者あるいはその関係者が中心。台湾では戦前から美術教育を担っていたのは師範学校であり、戦後も長らく現・国立台北教育大学(1896年設立)と現・国立台灣師範大学(1946年設立)とが台湾美術界の人材を育成してきたという歴史的経緯があるという。すなわち、現在作家として実力があり、また後進の育成にも努める立場にある人物の多くがいずれかの大学の出身なのだ。出展作には油彩画あり、水墨画あり、具象画あり、抽象画あり、またデザインの仕事もある。台湾は歴史的にさまざまな国々の支配を受け、また山地原住民と漢人とがともに暮らす混合文化の社会であり、芸術もまた諸外国の影響を受けた混合芸術である。国内にあって海外からの影響を受ける一方で、積極的に海外に出て活躍している作家たちも多い。各作家数点ずつの出品なので、気になった作家を見つけてその作品を調べてみるのがよいのだろう。特別出品として鄭善禧の書、ジュディ・オング倩玉の木版画を見ることができる。[新川徳彦]

2014/08/08(金)(SYNK)

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