artscapeレビュー
木子七郎《愛媛県庁舎》
2016年07月15日号
[愛媛県]
竣工:1929年
クライン・ダイサム・アーキテクツによる《ラフォーレ原宿・松山》(すごい名前!)はすでに閉店したとは聞いていたが、敷地を訪れると、建物もなくなっており、別の施設が建っていた。商業施設ゆえの短命である。しかし、市電から不意に視界に入るドームをいただく巨大な《愛媛県庁舎》(1929)は、現代の都市に突如出現した様式建築のように見え、不意をつかれて驚く。これも《萬翠荘》を担当した木子七郎による設計だ。
2016/06/19(日)(五十嵐太郎)