artscapeレビュー

《カタルーニャ歴史博物館》、フランク・ゲーリー《FLYING FISH》

2017年06月01日号

[スペイン]

海辺の《カタルーニャ歴史博物館》へ。倉庫を改造したもので、長いスロープがえんえん続く巨大な吹抜けを内部に抱える。最頂部に眺めがよいレストランを置く。2階の常設のみ開催中だった。ここからバルセロナオリンピックを契機に開発されたエリアを歩く。途中、五輪から25周年を記念する掲示もあった。そしてオリンピック村のホテル、カジノ、商業施設に囲まれたゲーリーの魚のオブジェにたどり着く。わざわざ見に行くべきか迷っていたが、神戸の《フィッシュダンス》をはるかに超えるデカさで、そのバカバカしさに感心する。来てよかった。ビルバオの美術館も街並みに対する絶妙なスケールだったし、彼の大きさの感覚は面白い。

写真:左=《カタルーニャ歴史博物館》、右=《FLYING FISH》

2017/04/01(土)(五十嵐太郎)

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