artscapeレビュー

黒田征太郎の73回目の夏の自由画展

2012年08月01日号

会期:2012/07/09~2012/07/21

番画廊[大阪府]

イラストレーターの黒田は、1990年代のニューヨーク在住の頃からアトリエの机をクラフト紙で養生し、絵を描いたりメモを記していた。本展ではそれらクラフト紙の上に新たにペインティングを加えた作品「自由画」10点を展示した。作品の印象は、「みずみずしい」の一言。奔放なイマジネーションが縦横無尽に展開されており、彼が今年で73歳ということが信じられない。正直言って最近は黒田の存在を忘れがちだったが、このオッサンまだまだ侮れんなと、思いを新たにした。

2012/07/09(月)(小吹隆文)

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