artscapeレビュー

カタログ&ブックス│2012年12月

2012年12月15日号

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

文化からの復興──市民と震災といわきアリオスと

著者:ニッセイ基礎研究所・いわき芸術文化交流館アリオス
発行日:2012年7月7日
発行所:水曜社
定価:1,890円(税込)
サイズ:210×150mm、274頁

福島第一原発から約40キロに立地する「いわき芸術文化交流館アリオス」では市民と一体となって文化による復興にチャレンジしている。
本書は震災直後の緊迫した状況を現場の声から振り返り、アリオスと地域のユニークな取り組みや東北3県の主要文化施設のキーパーソンらとの座談会、そして文化からの復興の意味を考える。震災後の未来を「文化の力」「アートの力」から展望し、公共文化施設と芸術文化の持つ可能性と、その役割について多方面から考察した本書は、地方行政関係者、指定管理者、市民団体やアーティストを始めとして、震災復興まちづくりに携わる全ての人、必読の1冊である。
水曜社サイトより]



photographers' gallery press no. 11

発行日:2012年11月15日
発行所:photographers' gallery
定価:2,490円(税込)
サイズ:257×182mm、328頁

2011年3月の東日本大震災と福島第一原発事故以来、被災状況などを記録した数多くの写真が撮影されています。災害を記録するとはどういうことか、この度の震災は写真というメディアに多くの問いを投げかけています。
本誌では、関東大震災直後の鉄道、圧倒的な規模の土砂災害、近代最大級のトンネル工事を記録した、3つの写真帖を約200頁にわたって収録し、伊藤俊治氏・平倉圭氏の書き下ろし原稿とともに、災害表象をこれまでにないかたちで捉え直します。また気鋭の執筆陣を迎え、これからの写真や美術、批評のあり方を導くような濃密な論考・対談を掲載いたします。
photographers' gallery サイトより]



超域文化科学紀要 第17号─2012

発行日:2012年11月30日
発行所:東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻
サイズ:255×162mm 308頁

超域文化科学専攻所属教員と学生による研究論文集。比較文学比較文化、表象文化論、文化人類学という3つのコースが、それぞれのアプローチの特徴を生かし、様々な文化的・社会的現象を分析する場である。掲載される論文は、本専攻所属の教員による厳格な審査を経ている。
東京大学大学院総合文化研究科サイトより]



前田敦子はキリストを超えた──〈宗教〉としてのAKB48

著者:濱野智史
発行日:2012年12月10日
発行所:筑摩書房
定価:777円(税込)
サイズ:172×106mm 208頁

AKB48の魅力とは何か?なぜ前田敦子はセンターだったのか?
〈不動のセンター〉と呼ばれた前田敦子の分析から、AKB48が熱狂的に支持される理由を読み解いていく。なぜファンは彼女たちを推すのか、なぜアンチは彼女たちを憎むのか、いかにして彼女たちの利他性は育まれるのか……。握手会・総選挙・劇場公演・じゃんけん大会といったAKB48特有のシステムを読み解くことから、その魅力と社会的な意義を明らかにする。
圧倒的情熱で説かれる、AKB48の真実に震撼せよ!
筑摩書房サイトより]

2012/12/17(月)(artscape編集部)

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