2021年12月01日号
次回12月15日更新予定

artscapeレビュー

アンドレアス・グルスキー展

2014年03月01日号

会期:2014/02/01~2014/05/11

国立国際美術館[大阪府]

過去にグルスキーの作品を見た経験はあるが、一度に51点も見たのは今回が初めて。おかげで今まで気づかなかったものが見えてきた。それは彼の作品が持つ“強制力”とでも言うべきものだ。グルスキーは「自分の作品にはメッセージはない」と言うが、実際に作品を見ると、彼が見たもの(見たかったもの?)をグイグイと押し付けてくる。観客の選択肢は、グルスキーの視線を100%受け入れるか拒絶するかの二通りしかなさそうだ。巨視と微視が同居する大画面には人間の視覚を超えた世界が広がっており、最初はその超越感に感動するが、やがて快感と閉塞感が入り混じった不思議な感情が頭をもたげてくる。その感じは、写真よりもミニマルアート作品が放つ圧迫感に近い。

2014/01/31(金)(小吹隆文)

artscapeレビュー /relation/e_00024931.json l 10096559

2014年03月01日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ