artscapeレビュー

プレビュー:Future Beauty 日本ファッション:不連続の連続

2014年03月01日号

会期:2014/03/21~2014/05/11

京都国立近代美術館[京都府]

20世紀後半以降、世界から注目を浴びている日本のファッション。その豊かな創造性・独自性を、1960年代の森英恵、1970年代の高田賢三と三宅一生、1980年代の川久保玲と山本耀司をはじめとするファッション作品100点以上、並びに映像や関連資料などで浮き彫りにする。日本のファッションの特徴として挙げられるのは、日本の伝統的な美意識とも共通する、平面性、素材の重視、無彩色だが、本展ではそれらに加えて、日本の高度な工芸技術や各時代の前衛芸術との関わりにもスポットを当てる。さらに、21世紀以降顕著になったアニメ、漫画などのサブカルチャーや、インターネットとの関係、高度にシステム化されたファッション制度からの逸脱にも触れ、今日のファッションについても考察する。

2014/02/20(木)(小吹隆文)

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