2021年12月01日号
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artscapeレビュー

韓国刺繍博物館コレクション「ポジャギとチュモニ」

2014年03月01日号

会期:2014/01/08~2014/03/30

高麗美術館[京都府]

韓国・ソウルにある韓国刺繍博物館と京都市にある高麗美術館のコレクションから選んだ、ポジャギとチュモニ、約85点を紹介する展覧会。「ポジャギ」とは、韓国で物を包んだり覆ったりするときに使う布のことで、日本でいう風呂敷のこと。「チュモニ」は眼鏡や箸入れ、女性用のポーチなどの袋物のことだ。ポジャギは、古いものとしては高麗時代(10~14世紀)のものも残されているというが、もっとも盛んにつくられたのは18世紀頃、つまり朝鮮時代である。同展で紹介されているのもおもに朝鮮時代のもので、同時代の女性たちの端正な手仕事を垣間見ることができる(ちなみに会期中に開催される「ポジャギづくり講座」の講師・中野啓子による創作ポジャギなど現代の作品も15点あわせて展示されている)。個人的な印象だが、日本の風呂敷というと1枚の布でできた染物をイメージするが、韓国の風呂敷(ポジャギ)というと「チョガッポ」と呼ばれる、端切れを縫いつないで1枚の布に仕上げるパッチワーク風のものを思い浮かべる。それは物を粗末にしないために工夫されたものだが、その造形にはパウル・クレーやモンドリアンなど20世紀のモダンアートを連想させる独特な美しさがあり、見ていて楽しい。[金相美]

2014/01/31(金)(SYNK)

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