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UW-JSPS Joint Symposium:Socially Engaged Art in Japan NARRATIVE AND PANELS 日本における社会に関わるアート:現代美術と政策への問い

2015年12月15日号

会期:2015/11/12~2015/11/14

ワシントン大学[アメリカ合衆国、ワシントン]

シアトルのワシントン大学でのシンポジウム「Socially Engaged Art」は、3日間朝から夜まで濃密なプログラムだった。そもそもタイトルの概念とは? 日本におけるその展開、具体的な実践例の紹介、ポスト3.11などが議論された。途中、ロサンゼルス在住の田中功起のトークや、シアトルに滞在している加藤翼の作品紹介も交える。
筆者は3.11を扱う最後のセクションで、金沢21世紀美術館から水戸芸術館に巡回した「3.11以後の建築」展と、ザハの新国立競技場問題を軸に「リレーショナル・アーキテクチャー」について発表する。Marilyn Ivyから従来の美学的な建築と新しい社会的な建築は対立するものなのかと聞かれ、両者は重層しうると回答した。

2015/11/14(土)(五十嵐太郎)

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