artscapeレビュー

カタログ&ブックス│2015年12月

2015年12月15日号

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

コンピュータ・アートの創生 CTGの軌跡と思想 1966 - 1969

著者:大泉和文
発行所:NTT出版
発行日:2015年12月15日
価格:5,600円(税別)
サイズ:B5判、414ページ、図版16ページ

日本が生んだ第1世代のコンピュータ・アート集団で国際的にも有名なCTG(Computer Technique Group)の初の本格的研究。CTGとその時代を一次資料で詳細に検証し、オリジナルプログラムの失われたCTG作品を今日のプログラミング言語で再現。コンピュータ&メディア・アート史研究の必須文献。[出版社サイトより]

みなでつくる方法─吉阪隆正+U研究室の建築

執筆:中谷礼仁、植田実、藤森照信、鈴木恂、戸沼幸市、山名善之
デザイン:春井裕(paper studio)
発行・監修:文化庁
発行日:2015年12月3日
サイズ:257 x 182 x 5mm、56ページ

2015年12月3日〜2016年3月13日まで、国立近現代建築資料館で開催中の展覧会カタログ。展示資料の図版、写真、寄稿、その他の資料を掲載。

スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。—未来を思索するためにデザインができること

著者:アンソニー・ダン、フィオーナ・レイビー
監修:久保田章弘
翻訳:千葉敏生 発行所:ビー・エヌ・エヌ新社
発行日:2015年11月25日
価格:3,240円(税別)
サイズ:A5判、280ページ

本書は、「問い」を生み出し、未来のシナリオをデザインすることで、今ある世界に別の可能性を提示する「スペキュラティヴ・デザイン」について紹介した初の日本語版書籍です。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)のデザイン・インタラクティブ学科で10年にわたって教鞭を執り、「スペキュラティヴ・デザイン」の提唱者として世界的に注目を集めている著者が、アート・小説・イラスト・写真・映画などあらゆる領域を引証しながら、未来をスペキュレート〈思索〉する視点について紹介します。[出版社サイトより]

内藤礼|1985-2015 祝福

著者:内藤礼
写真:畠山直哉
デザイン:下田理恵
発行:millegraph
発行日:2015年10月28日
価格:9,000円(税別)
サイズ:229x297x30mm、288ページ

美術家・内藤礼の30年にわたる仕事を包括する初の作品集。 最初の個展《Apocalypse Palace》から、大きな話題を呼び初期の代表作となった《地上にひとつの場所を》、昨年の《信の感情》など、国内外で発表された作品を中心に、パーマネント作品《母型》(豊島美術館)や《このことを》(家プロジェクト「きんざ」)、主要なドローイング、絵画作品、テキストを収録。[出版社サイトより]

杉本博司 今昔三部作

著者:杉本博司
デザイン:下田理恵
編集・発行:千葉市美術館
発行日:2015年10月28日
価格:1,500円(税別)
サイズ:260x193x10mm、63ページ

2015年10月28日〜12月23日まで、千葉市美術館開館20周年記念展として開催されている「趣味と芸術 - 味占郷/今昔三部作」のカタログ。展示作品の《ジオラマ》(1975〜)、《劇場》(1975〜)、《海景》(1980〜)から16点を掲載。

都市論ブックガイド とりあえず75冊

編集:南後由和+明治大学南後ゼミ
発行:南後ゼミ編集部
発行日:2015年11月1日
サイズ:A4 判、116ページ

南後(明治大学情報コミュニケーション学部)が選書した都市論・社会学を中心とした必読文献に、ゼミ生の研究テーマに関する必読文献を加えた計192冊の選書リストの中から、「とりあえず75冊」の書評を書いたブックガイドである。[本書より]

Traveling Research Laboratory 2015

企画・監修:mamoru、下道基行
デザイン:丸山昌崇
写真撮影:下道基行
ドラマトゥルグ:山崎 阿弥
編集・発行:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
発行日:2015年11月30日
サイズ:120x120mm(ブックレット)、28ページ

2014年から始められた同タイトルのアートプロジェクトの記録集。12日間6人のメンバーが旅をしながら車内を録音スタジオに見立て、ポッドキャスト番組を録音、編集し、旅先から配信した。本書は6回分の音声データとエッセイなど旅の記録で構成されるCDとブックレット。

2015/12/15(木)(artscape編集部)

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