artscapeレビュー

hyper tension with uneasiness

2009年11月01日号

会期:2009/09/22~2009/10/04

海岸通ギャラリー・CASO[大阪府]

uneasinessとは、芦谷正人、岩澤有径、大澤辰男からなるアーティスト・グループ。その主体はあくまで個人であり、展覧会を通じて切磋琢磨する方法論としてのグループである。彼らの特徴は、流行にとらわれず王道的な絵画論の側に立った活動を続けていることと、毎回ゲストを招いてマンネリ化を防いでいることだ。今回はその拡大版ともいうべき大規模展で、美術館並みのサイズを持つ海岸通ギャラリー・CASO全室(5室)が用いられた。出品者は、彼らのほか、倉重光則、中川久、内山聡、勝又豊子(いずれも神奈川在住)の全8名。また、国立国際美術館の中井康之がテキストを寄せた。肝心の内容だが、作品、展示プランともに質が高く、ギャラリーのレベルを超えた充実ぶりであった。正直、無料で見せるのはもったいないと思ったほどだ。

2009/09/24(木)(小吹隆文)

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