2018年12月01日号
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artscapeレビュー

第33回 明日をひらく絵画 上野の森美術館大賞展

2015年06月15日号

会期:2015/04/29~2015/05/10

上野の森美術館[東京都]

602人、854点の応募から選ばれた136点の展示。会場をざっと見回して異様に感じるのは、まず作品が過密なこと。入選作品数は昨年の半分に絞ったものの、その分これまで前後2回に分けてた会期を1回に収めたため、密度は変わらない。それに、過半数の作品が正方形のS100号であるのも異様だ。サイズは100号までという制限があるのだろう。Sサイズだと長辺×長辺なので同じ100号でも面積がいちばん広くとれるってわけだ。もうひとつ、すべてに額縁がついてること。これも条件に含まれているのかもしれないが、同じ美術館でやってる「VOCA展」はほとんど額縁なしなので、おのずと絵の目指す方向性は違ってくる。はずなのに、両者の差異は縮まってる気がする。良し悪しではなく、前後左右の違いがなくなり、似たり寄ったり化しているのだ。もっと保守本流に徹するとか、立場をはっきりさせてほしいなあ。

2015/05/04(月)(村田真)

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